Case Study

サポート事例

2025.01.08

[販路開拓]吉村農園ブランド化プロジェクト~生産者と消費者を繋ぐ架け橋~

当初の課題

吉村農園様よりご相談いただいたのは、大和一光ねぎのパッケージデザインに関するものでした。すでに大まかなデザインの構想は固まっており、問題はいかに売り場で他の商品と差別化し、消費者の目を引くかということでした。青果売り場では、ネギがパッケージに入っていることは一般的ではないため、パッケージの色を際立たせることで差別化を図ろうと考えました。

しかし、九条ネギ、深谷ネギ、下仁田ネギといった、すでに多くの消費者に認知されているブランドとの競合を考えると、一光ねぎが同じような戦略で勝つのは難しいという課題が見えてきました。そこで、より効果的なブランド化戦略を模索することになったのです。

奈良を象徴するモチーフが随所に

大和一光ねぎとは?

大和一光ねぎは、奈良県大和高田市で栽培される、色味が濃く辛みが少ないのが特徴のネギです。同市では、ほうれん草や菊菜などとともに「大和高田市特産野菜」としてブランド化しており、近年その生産量が増加しています。吉村農園様は、この大和一光ねぎをはじめとする農産物を用いた食育活動にも積極的に取り組んでいます。

ココビズの支援

吉村農園様は、ココビズの創業時から『大和一光ねぎ』の認知度向上と販路拡大に向けて、継続的にご相談いただいておりました。ココビズではホームページの開設やパッケージデザインの策定、メディアへの露出支援など、様々な側面からサポートを行いました。

当初は、「一光ネギ=大和高田」という地域全体でのブランド化を目指しておりましたが、より迅速かつ効果的にブランドを確立するため、「一光ネギ=吉村農園」という直接的な紐づけを提案いたしました。自社サイトやSNSを活用し、吉村農園様の存在を積極的に発信することで、消費者と生産者をより身近な関係へと繋げたいと考えました。

一般的に、消費者が生産者へ直接連絡を取ることは容易ではありません。特に、地方の農家さんとの繋がりを持つことは、多くの消費者にとってハードルが高いと言えるでしょう。しかし、吉村様は若く、SNSなど新しいツールへの興味も高かったため、このような直接的なアプローチが可能となりました。

その発展として全国展開する天ぷら専門店「新宿つな八」との出会い

大和一光ねぎの生産者である吉村農園様は、地元での知名度はあるものの、都市部への販路拡大を目指していました。そんな中、偶然の機会に、全国展開する「新宿つな八」の志村取締役が農園を訪問。一光ねぎの濃厚な味と、とうもろこしの甘さに感銘を受けました。

つな八側は、すでに味のおいしさは実証済み。これを機にもっと多くの人に知ってもらいたいと考えていたところ、新宿本店をはじめとする複数の店舗で一光ねぎが採用されることになりました。

「なにわ男子」効果で人気爆発

お客様からの評判は上々で、採用店舗は徐々に増加。ある日、テレビ番組で人気アイドルグループ「なにわ男子」がつな八を訪れ、メニューに「一光ねぎ」が掲載されたことをきっかけに、お店は「聖地」と化し、若い女性客が殺到。一光ねぎは一時品切れになるほどの人気となりました。

事業が大きく拡大

吉村農園様は、全国展開する天ぷら専門店「新宿つな八」との取引を皮切りに、新たな展開を迎えました。SNSやホームページを通じて、全国から問い合わせが殺到し、新規取引先が大幅に増加。特に、ネットインフラが整った地域からの問い合わせが顕著で、売上に多大な影響を与えています。

今後の展望

吉村農園様は、今回の成功を足掛かりに、さらなる成長を目指しています。若い世代の農家である吉村さんは、新しいことに積極的に挑戦しており、今後の活躍が期待されています。

ココビズが支援した主な取り組み

  • ホームページ開設: 吉村農園の農産物や生産背景を広く発信
  • メディア掲載: テレビ番組や雑誌などへの露出をサポート
  • 営業支援: つな八との連携(上記記載)
  • SNS、HPの問い合わせ欄作成: アクセスを容易に
  • ネギ料理の露出: 親しみやすさ強調

業様概要

企業名
吉村農園
業種
農業
業務内容
大和一光葱を主に葉菜類(葉もの野菜など) ほうれん草、小松菜、キャベツ、 玉ねぎ、白菜、とうもろこし(夏季限定)など

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