ハイテク靴下で知られる(株)エコノレッグが新たな分野にチャレンジ!
『アシゴト』
その名も働く女性の足元を支える靴下として開発されたこの企画は社内に在籍する別部署から6人の女性を集めてチーム編成したもので、ハイテク靴下の弱点でもあったファッション性に特化したラインを開発しました。全5型リリースされ大きな注目を集めています。デザインと企画を女性のみで作りあげるその名も・・・『アシゴト女子部』とチームを名付け、働く女性が好むデザインや機能を詰め込みました。
◤当初の課題◢
(株)エコノレッグは令和5年に近畿地方発明表彰受賞を受賞するなど足元の課題に特化したハイテク靴下を強みとする会社。機能性は十分だが、機能に特化すればする程にファッション性に振れないことが課題だと相談を頂きました。ココビズではそんな課題へ向き合うべくマーケティングを開始。ブランドを仕分けしペルソナの洗い出しをする中で、小杉センター長は『自分たちが履きたい靴下を作ってみてはどうか』と提案しました。女子部の皆さんは20代~30代で編成されトレンド感あるファッションを身に着けていたことから”履きたいもの”に着目。これを受けすぐに部長は会社代表へ話をし、社内プロジェクトとして女子チームを作りました。
そして自分たちが思い思いにデザインした靴下を見て代表が一言『エコノレッグらしさがない』
企画を進める中で「自分たちが作りたいと思ったものだけでは駄目と代表から指摘を頂いた。企業としての”強み”を含めて改めて商品開発をする必要がある言われ、今まで培ってきた技術をピンポイントで吸い上げていった」
「機能靴下を追求してきた我社だからこそできる”強み”が表現されていない。確かに一理あるなと。企業だから企業の在り方を考えた。そうして自分たちが好きだけで進行してはいけないと思い会社のコンセプトや技術を詰め込んだいきました」(部長談)
◤企画が立ち販売までは一年間を要す◢
企画から販売まで1年の歳月をかけて誕生した『アシゴト』
『一番苦戦したのはラメソックス(写真左下)その魅力は、見た目のかわいらしさだけではありません。足袋型の指裏にパイル地を採用することで、長時間履いても疲れにくいクッション性を実現。さらに、甲の部分に弊社ならではのテーピング技術が入り、足指が自然と開く構造となっています。また品番ごとに2人ずつ3組のペアでデザイン企画を担当し、それぞれの個性を最大限に活かしたアイテムが完成しました。見た目と機能性を両立させた、まさに一足一足のストーリーが詰まったソックスです』
弊社ココビズへは定期的に相談に訪れ進捗についてアイデア出しを行っていきました。
◤内部目標は社員の意欲向上。自身の意見反映を受け自信がつく◢
『アシゴト』の発表から、百貨店のSIS(Shop in Shop/自社店舗)にて常時6人のスタッフの誰かが立っているそうで、これは社内目標であった人材育成の一つ。「自分がデザインし開発した商品を実際に売場でお客様にご紹介する・・この機会はとてもすごい事。中々できない経験だと思う。今回のプロジェクトを通してモチベーションに良い影響を与えてもらえたら」と部長。
『意見が採用されたことが何よりのやりがいに繋がる、その面白さを知ってもらいたい』
今回の企画で女子部の意見として大きく言ったのが、モノトーンの靴下の重要性。パンプス等のデザイン重視の靴を履いた際にも技術部分が邪魔しないよう、テーピングも同色で馴染む色味を目指したそう。会社の強みを十分に表現した唯一無二の靴下が完成し、また売場で即購入が可能な、製造から販売までの一気通貫したビジネスモデル。
◤ココビズのサポート◢
- ブランディングの構築:
企業理念やターゲット層を明確にし、魅力的なブランドアイデンティティを構築できるようアドバイス。デザイン、ネーミング、ビジュアルアイデンティティの策定など - 企画内容策定:
新商品開発とプロモーションなどにおいて戦略部分をサポート。市場調査、競合分析に基づき、エコノレッグらしさを効果的にアピールするなど - 部内マネージメント協力:
新規事業の立ち上げにおいて、プロジェクトマネジメント、チームビルディング、コミュニケーション戦略の立案など、組織全体の活性化をイメージした - メディアサポート:
メディアへのアプローチ、企業の認知度向上を図るためのメディアアプローチの戦略 - 販路開拓サポート/売場提案:
新規顧客開拓、既存顧客との関係強化、小売店への商品陳列提案など、売上拡大のための販路開拓アイデア出し
◤効果として◢
老舗企業の社内ベンチャー的ビジネスチャレンジ
今回のプロジェクトは老舗企業や地場産業が抱える課題を見事にクリアできた実例
エコノレッグは業界でも有数のハイテク靴下製造業者で、ブランディングも成功している。更なるチャレンジで社内プロジェクトを発足させる事に成功した。
化粧品メーカーのコーセーが若手を起用してプロジェクトを立上げて成功させたとニュースになったが、このエコノレッグのプロジェクトとほぼ同じ発想である。
ベンチャー的マインドを受け入れる経営陣、自由な発想でモノづくりをする若手スタッフ、売上だけに固執しない未来を見据えたプロジェクトは社内外へのブランドアピールに大きな影響を及ぼした。実際にメディア掲載はココビズのプロジェクトでも最多であり、ファッション業界のみならず、一般メディア(新聞、テレビ)からの注目度も高かった。
年内にはココビズのコーディネートでフランスパリでの試験販売もスタートする、ますます注目度があがると思われます。
今後の挑戦を応援します!
※毎日新聞他、掲載記事:ココビズの支援も紹介されました