地場産業が豊かなこの地の販路開拓を目指して製造力の大きな強みをココビズが支援
相談の背景
ココビズに相談に訪れる繊維事業者様は、全相談の10%以上を占め、靴下製造やアパレルの縫製工場など、仕上げ工場も含めると全体の20%を占めています。この繊維産業が豊富な当地では、各社が高品質なOEM受注を手掛け、相談中には一流ブランドやメーカーの名前がズラリと並びます。品質においては一流であることは折り紙つきですが、それにもかかわらず自社ブランドの認知度向上に苦戦しているのが現状です。マーケットの拡大が難しい時期に、小杉センター長はOEM受注を行う事業者様には営業戦略とマーケティング戦略が不足していると認識し、それを強化する提案をしました。製品の優れた特長を引き立てつつ、効果的な営業とマーケティングを通じてブランド認知度を向上させ、新たな販路を開拓することが、この地域の繊維産業の成功の鍵となると考えています。
ココビズが考えた課題と強化ポイント
ココビズは、地域が高品質な繊維製品の製造において強力な力を有していると考えています。この優れた製造力は製品の信頼性や競争力を向上させ、需要の高い市場での存在感を高める基盤となります。しかし、地域の事業者は営業力不足により、自社の製品やブランドが市場で十分にアピールされていないという課題があります。高品質な製品が存在することは大きな強みですが、その価値を効果的に伝え、市場にアピールするためには、営業力やマーケティングの戦略を向上させる必要があります。これにより、地域の製造力が持つ潜在的な価値を最大限に引き出し、市場での成功をより確実なものにできると考えています。
地場産業の強みを打ち出し販路開拓のサポートを
ココビズは、地域の地場産業と、優れた商品を持つ事業者のプレゼンテーションを積極的に百貨店に提案しています。百貨店が興味を示す事業者に対しては、商談の設定を行い、また百貨店との商習慣に不慣れな事業者には事前にサポートを行いました。これにより、担当者との円滑な商談成立までをサポートしています。
ココビズの仲介プロジェクトは昨年だけで4件あり、商談成立後には成功した企業に更なるオファーが生まれています。特に百貨店から事業者への直接的な催事や販売提案が増えることで、成功を実感しています。例えば、靴下工場のエコソックスは百貨店に出店したことで前年比+200%以上の売上増を達成し、イベント後の売上、認知度向上、フォロワー数の増加など、販路開拓の波及効果は売上だけでなくその後の反響も大きいです。