Press Release

プレスリリース

2024.03.26

繊維商社三山、奈良県の靴下工場から出る端材を再利用した糸「WACS®」リリース中!

繊維商社三山、奈良県の靴下工場から出る端材を再利用した糸「WACS®」の開発・販売を通じて、環境問題への取り組みを推進

WACS®プロジェクト:廃棄物削減と資源循環を実現

2021年に始動した「WACS®プロジェクト」は、年間1.5トンもの(残糸含む)廃棄靴下を回収し、独自の技術で再紡績することで新たな糸にアップサイクルするものです。SDGsの観点からも業界で注目されており、出来上がったWACS®糸は従来の糸にはない独特の風合いとナチュラルな仕上がりを実現しています。

多彩な色展開と奈良にちなんだネーミング

現在、WACS®糸は10色展開。糸の色名は、奈良営業所長森井さんのこだわりで、奈良にまつわるネーミングがつけられています。ピンク系は「さくら」、グレー系色は「石舞台」、緑色は「よもぎ」、茶系色は「子鹿」など、奈良県民には馴染み深い名前が付けられています。

広がる商品化:靴下からアパレルまで

WACS®糸は、靴下やニットワッチ、カットソーなど様々な商品化に成功しています。KoCo-Bizでサポートしている玉井産業様の進行中のプロジェクト、【TRETORN】スニーカーでも限定数量でWACS®の靴紐が採用されています。

三山株式会社の取り組み:環境問題への意識と地域貢献

三山株式会社は、WACS®プロジェクトを通じて、廃棄物削減と資源循環を実現し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。奈良県内で出た靴下端材で3年以内のものに限り端材買取を実施するなど、地域貢献にも積極的に取り組んでいます。

プロジェクトの背景:靴下産業における課題

奈良県は、日本の靴下生産量の約60%を占める靴下産業の一大産地です。しかし、生産過程では多くの端材が発生しており、その廃棄の多くは焼却処分されています。三山株式会社は、この課題解決に貢献したいという思いから、WACS®プロジェクトを立ち上げました。

WACS® 糸の製造工程:技術と工夫

回収された靴下の端材は装備品(金具・ソックパス等)や回収ガイドライン以外の素材が無いかを手作業で分別しています。色ごとに分けたのち、粉砕、裁断、反毛、紡績などの工程を経て製造されます。リサイクル原料のためロットごとに色目が変わってしまうのも面白さのひとつです。

詳しくはこちらで紹介されています

WACS®の特徴:環境にも優しい独特な風合い

WACS®は、様々な繊維が混ざり合っていることから、従来の糸とは異なる独特な風合いとナチュラルな仕上がりを実現しています。この個性的な風合いは、多くのアパレルメーカーから評価を受け、靴下、Tシャツ、ニット帽、靴紐など、様々なアイテムの商品化に成功。エシカル消費への関心が高まる現代において、環境負荷が少ないWACS®糸は、多くの消費者に支持を得られる可能性を秘めています。

WACS®プロジェクトの未来:さらなる展開と社会への貢献

三山株式会社は今後、二酸化炭素の排出量を測定し、削減量を算出する予定です。現在、環境素材への関心は高まっているものの、消費者の購買行動にまで大きく影響を与えているとは言い切れません。そこで、三山株式会社では地域企業と連携し、高品質なWACS®製品を共同開発・販売することで、消費者の認知度向上と市場拡大を目指します。地域企業の持つ技術やノウハウを活用し、新たなWACS®製品を開発することで、地域経済の活性化にも貢献していきます。

三山株式会社 森井さんからのメッセージ

これまで、環境問題に着目し、社内で筆頭としてこのWACS®プロジェクトを進行してきた森井さん。「良い商品を地域企業と共に作り、拡大していくことで連携を強化し、地域活性化にも貢献していきたい。リサイクル必至の時代がもうそこまで来ていると思います。」とのこと。今後もココビズでは三山株式会社の活動を応援します。

現在、WACS®を使用した商品化に協力いただける業者を募集しています。環境問題への意識を高め、地域に貢献したいという企業様は、ぜひ三山株式会社にご連絡ください。

■新着ニュース

🔗紙面掲載ニュース2023,10,06

業界で話題の再生糸!WACS®が繊維ニュースに掲載されました!


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