色彩心理に基づいた色選びで、患者様の心を明るく
奈良県広陵町発の医療用ニット帽「TSUMUGU」ツムグは、闘病中の患者様のファッションを彩る新たな選択肢として注目されています。天然素材の心地よい肌触りにこだわり、すべて広陵町で製造し熟練した技術を持つ職人さんの手により造られています。この画期的な商品の誕生には、イメージコンサルタントとして活躍する廣崎かな様をはじめ、多彩な専門家たちの力がありました。
きっかけは、医療用ウイッグも製作する美容室からの相談
関西医科大学付属病院内に美容室を運営しているエデュースタイル様は、医療用ウイッグの開発も行っています。現場では抗がん剤治療による脱毛に悩む患者様を日々目の当たりにしていました。そこで、少しでも心を明るくしようと、高品質な医療用ニット帽の開発を思い立ち、品質が確かな事業者を探していました。繊維産業が盛んな奈良県広陵町へたどり着き、そこで地域の総合商社機能をもつ弊社なりわい事業部に相談が。製造は自然素材を使った品質に定評のあるサントウニット様に決定し、開発が進む段階のファッション性の部分で行き詰まりを感じていました。
ファッションの力で心を解き放つ
そんな折に、「KoCo-Biz」に相談が。KoCo-Bizはカラーアナリスト・ディプロマの資格を持つイメージコンサルティングサロン「iiwi(イイヴィ)」代表の廣崎かな様とのマッチングを提案。廣崎様は、丁寧なカラーコンサルティングに定評がありココビズで継続してサポートしていた事業者様です。活動歴は10年ほどでリピーターが多く口コミ集客が主軸の実力派。今回のニット帽は、顔色が悪くなりがちな闘病中の人向けという事もあり、廣崎様の色彩に関する専門知識が活かせると小杉センター長は考えました。長年の活動で培ってきた専門知識と、クライアントのニーズを深く理解する廣崎様の貢献は、商品開発において大きな役割を果たしました。
廣崎様の起用で商品開発が加速
患者様の肌に負担のない素材選びが必須の為、サントウニット様からの素材提案は吸湿性・発散性の高い「コットン」で決まりました。この素材特性を最大に生かし、さらに顔色が悪くなりがちな闘病中の人でも、明るく華やかに見える色選びやカラーデザインを廣崎さんは提案しました。
TSUMUGU誕生の背景にある、専門家たちの連携
医療用ニット帽「TSUMUGU」は、廣崎かな様をはじめ、エデュースタイル様、サントウニット様、KoCo-Biz、という各分野の専門家たちの連携によって誕生しました。それぞれの専門性を活かし、患者様のニーズを第一に考えた商品開発は、医療用ニット帽市場に新たな風を吹き込むとともに、地域活性化にも貢献しています。現在は、広陵町のふるさと納税品としても出品されており、地域産業のPRにも役立っています。
ココビズの支援
無事商品化が実現し順調な流れに見えましたが、「どんなに良いものができても知ってもらわなければ意味がない」という小杉センター長の考えから発売に向けては情報発信が最も重要だとしココビズが具体的な販売戦略をアドバイス。プレスリリースも作成・配信しました。
販売後好評につき追加生産へ
その後「TSUMUGU」と命名された医療用ニット帽は2023年春にデビュー。地域商社のなりわいがエデュースタイル様から注文を受け、サントウニット様に発注する方法で、発売以来/毎月2~300枚の注文が順調に入っているそうです。ココビズでは事業者マッチングが成功した好事例として、Biz創氏者である小出宗昭氏の執筆でYahoo!ニュースへも掲載されました!引き続き地域事業者様のサポートを加速させていきます!